メタボリック症候群の予防と治療法
運動療法
メタボリック症候群(シンドローム)の診断が出たら、食事療法とともに運動療法の指導が行われます。この二つを最低でも3〜4か月は行なうことになり、薬物治療はこれらの療法で改善が見られないときに医師との相談で判断します。
メタボリック症候群の治療は、糖尿病、高血圧、高脂血症といったそれぞれの共通の基盤である
内臓脂肪を減少させることです。
皮下脂肪と違って内臓脂肪は減少するのが速いので、減量の努力がたちまち効果を表してくれます。
目標としては、
●今の体重、またはウエスト周囲径から5%程度を減らすこと。
●期間は三ヶ月から六ヶ月くらいをかけて、継続的に減量していくこと。
無理をして標準体重をめざさなくても、充分病状は改善してくれるはずです。
高齢者の場合は、筋力が衰えていることも考えられるので、筋力トレーニングも併用してみてください。
その際に行う運動で重要なのは、まず習慣として継続させることです。
内臓脂肪型肥満の人なら自動車による移動を思い切って減らし、日常生活の中に運動量を増やすような工夫をしてみます。
たとえば歩数計などを使って毎日の歩行量を日記形式で記録します。
一週間したら歩数数を二割くらい上げる努力をして、また一週間・・・というふうに運動量も少しずつ増やします。
また、ウォーキングや水泳のように有酸素運動を行うことは、脂質の代謝を高め、運動能力も維持し、心肺機能の向上にも役立ちます。
運動するということを習慣づけることで、冠動脈疾患の予防にもなるのです。
普段は楽な姿勢で見ているテレビも、立って見るとエネルギー消費量は座って見ている場合に比べてごはん1膳分になるともいいます。
何事も小さなことの積み重ねだということですね。 >